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活動の目的と概要

世界の人口増加を受け食料増産と,それに伴う水需要が高まっています。加えて,気候変動は食料生産量およびエネルギーの使用と供給に大きな影響を及ぼします。また,農地で生産された植物が食料のほかエネルギー資源として利用され食料不足の一因となるなど,持続可能な発展には水-食料-エネルギーの関連性を考慮した対策が不可欠です。

世界の水使用量の70%を占める農業分野において,水資源の確保と食料生産の場である農業地域の持続可能な水管理システムを構築することは,水および食料の安全・安心を確保する上で極めて重要です。また,農業地域には資源にも水質汚濁物質にもなりうるバイオマスが広く薄く分布しており,バイオマスを水質汚染源にすることなく適正に循環利用し,その際に水系に排出される負荷が最小となるような技術・システムを構築することは,環境保全の観点からだけでなくエネルギー・資源の観点からも重要です。

本研究委員会では,農業関連産業(染色,製紙,皮革,食品,糖,食用油,飲料等)からの廃水・廃棄物による環境問題の解決に加え,農業地域の革新的な水・廃棄物管理システム,農業関連産業における気候変動への緩和・適応策,畜産廃棄物の処理と利用など,農業地域の水・バイオマス循環を革新する様々な技術やシステムに着目し,行政,企業,市民,研究者等の広範なステークホルダーによる連携を通じて,当該分野研究者間のネットワークを築きます。また,勉強会・ワークショップ,事例研究会の開催を通じ,基礎研究から産業利用までの領域において当該分野の研究・技術レベル向上を図り,これをもって農業地域における水問題を解決し,持続可能な発展に貢献します。

運営体制

2023年度から新しい体制となりました。

過去の活動・連絡先

こちら(水環境学会委員会HP →)をご参照ください。